髪にイイ栄養素:ビオチンで効果的にAGA薄毛・抜け毛を予防する!
ビオチンとは
ビオチン(Biotin)はビタミンB群に属し、髪の毛の規則正しい細胞分裂に関与して、髪の毛を成長させる働きがあります。ビタミンB7の別名で、体中で生成できる珍しいビタミンです。健康な皮膚に欠かせないビタミンであることから、皮膚を表す”Haut”(ドイツ語)に由来して「ビタミンH」と呼ばれることがあります。体内でカルボキシル基転移酵素の補酵素として働くこともあり、この役割から「補酵素R」とも呼ばれています。
亜鉛との相乗効果
亜鉛はビオチンと一緒に補酵素として働いて、肌や髪のターンオーバーを正常に保たせる働きがあります。男性型脱毛症(AGA)になると、男性型ホルモンの中の遊離テストステロンが5αリアクターゼ(5α還元酵素)によって、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、これがヘアサイクルを乱します。
亜鉛は、この5αリダクターゼをブロックする働きがあり、ピオチンと合わせて摂取することにより、相乗効果を得ることができます。
不足するとどうなるの?
ビオチンが体の中で不足すると皮膚に対する抗炎症作用物質の生成が足りずに、一番に皮膚に悪影響を及ぼします。ビオチンが不足して起こる有名な疾患としては「掌蹠膿疱症(しょうせきのうぼうしょう)」があります。
健康な人にも肌トラブル、髪の抜け毛、白髪を増やすことからビオチン不足によって実年齢よりも老けて見えてしまいます。これはビオチンが皮膚、髪のターンオーバーに働き、細胞の活性化を促す働きを持っているからなのです。ビオチン濃度を体の中で常に一定に保つことは、すなわち美肌、美髪効果につながるのです。
ビオチンを摂取するには
ビオチンは腸の中で善玉腸内細菌によって生成されます。しかし、腸内環境が悪く、悪玉腸内細菌が多いと生成がうまく行えず、ビオチン不足に陥ります。
ビオチンは水溶性ビタミンであることから、過剰に摂取しても自然に体外に排出されます。不足すると、髪の毛の脱毛・育毛阻害が起きる可能がありますので、食品やサプリメントから積極的に摂取しましょう。
ビオチンQ&A
項目 | 解説 |
---|---|
名称 | ビオチン(biotin) |
分類 | ビタミンB7(Vitamin B7) |
化学式 | C10H16N2O3S |
性質 | 水溶性ビタミン |
一日の摂取量 | 50μg |
髪の毛への影響 | ケラチンの生成を助ける 血行促進と毛母細胞の活性化。薄毛予防。白髪予防。 |
不足すると | 抜け毛、白髪 |
髪の毛以外の影響 | 美肌、ビオチン療法など |
不足すると(髪の毛以外) | 皮膚炎、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、尋常性乾癬など |
ピオチンは、必要な摂取量は?また、過剰摂取した場合の弊害は?
成人男性・女性ともに、1日の摂取量の目安は、50μgです。
ビオチンは、水に溶ける性質の水溶性ビタミンであるため、過剰に摂取した場合でも、尿と一緒に自然に排出されます。(ビタミンには、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがあります。)
ピオチンの摂取量が十分/不足しているといった判断は、どこでできるの?
ビオチンが不足すると皮膚がガサガサになり、爪が脆くなります。髪の毛にもツヤがなくなり、頭皮の環境が悪く、フケや痒み、抜け毛が目立つようになります。また疲労感を感じやすくなり、食欲も低下します。このような症状がでたら、ビオチン不足の可能性がありますので、摂取を心がけましょう。
食品とサプリメント、どちらで摂取するのがいい?
摂取量の目安が50μgで、これは普通の食生活からも十分に摂取できる量です。しかしながら、腸内細菌叢など腸内環境が悪いと体中での吸収や生成がうまくできないこともあるので、補助的にサプリメント使う方法もあります。その際はミヤリサンとビタミンCを一緒に摂取するのがオススメです。
ピオチンを多く含む食べ物は?
ビオチンは、卵、魚類、肉のレバー、ナッツ類、大豆などに多く含まれています。ただし、卵白にはアジピンというタンパク質が含まれており、これがビオチンと結合して体内でのビオチンの吸収を阻害する働きがあるので注意が必要です。生の卵白を取リ過ぎると逆にビオチン摂取不足になってしまいますので、卵を加熱してアジピンの結合性を弱めると良いでしょう。
食品100gあたりに含まれるビオチン含有量表
食品 | 含有量 |
---|---|
鶏肝臓(レバー) | 232.4μg |
豚肝臓(レバー) | 79.6μg |
牛肝臓(レバー) | 76.1μg |
あおのり(素干し) | 73.6μg |
バターピーナッツ | 95.6μg |
ヘーゼルナッツ(フライ) | 81.8μg |
ひまわり(フライ) | 80.1μg |
卵黄 | 65.0μg |
アーモンド(フライ) | 61.6μg |
大豆 | 60μg |
焼きのり | 46.9μg |
ほしのり | 41.4μg |
えごま(乾) | 34.6μg |
黒砂糖 | 33.6μg |
全卵 | 25.0μg |
まがれい | 23.9μg |
うずら卵 | 19.3μg |
脱脂粉乳 | 18.7μg |
カシューナッツ(フライ) | 19.0μg |
糸引き納豆 | 18.2μg |
ししゃも | 17.9μg |
たらこ(生) | 17.6μg |
まいわし | 17.1μg |
ほしひじき | 16.4μg |
からし(粉) | 158.1μg |
わさび(粉) | 23.6μg |
マスタード | 22.5μg |
豆みそ | 16.8μg |
濃口しょうゆ | 12.3μg |
100%天然と人工のサプリ、どちらがいいの?
サプリメントには一般的に天然成分由来の「天然サプリメント」と人工的に合成・精製した「合成サプリメント」の2種類があり、どちらにもメリット/デメリットがあります。天然サプリメントは自然界にある植物・食品から生成されるので大粒で匂いがあり、販売価格が高額になる傾向があります。一方、合成サプリメントは人工的に化学合成して作るので、安価で大量に生産・販売できます。また、技術進歩もあり、、飲みやすいように小粒に作られていることが多いです。
本来、栄養素は食事から摂取することが一番で、足りないものを補うのがサプリメントです。成分表示と値段だけを見て安価なものを摂取した場合、期待した効果が得られないことや、最悪の場合、体に有害な物質を取り込んでしまう可能性もあるので、購入する際は注意しましょう。
ビタミンB7ではなく、なぜ「ピオチン」と呼ばれるの?
ビタミン類は、通常は人間の体の中で生成ができません。しなしながら、ビオチンは体内(腸の中)で腸内細菌によって生成できます。このように他のビタミンとは異なる性質を持つことから、ビタミンB7よりも名前の由来のまま、ビオチンと呼ばれるようになりました。一般的にビタミン類は摂取不足によって「ビタミン欠乏症」を引き起こしますが、ビオチンでは欠乏症が起こりません。
AGA治療など、ミノキシジルやフィステナリドと併用しても問題はないの?
ビオチンは体内で生成されるビタミンなので、ミノキシジルやフィナステリドとの併用しても、問題ありません。
ちなみに、抜け毛気になっているとき、薄毛を隠すよりも隠さない髪型のほうがおすすめです。詳しくは、40代男性、ハリウッドスターに学ぶカッコいい髪型とは?薄毛を隠さないヘアスタイルのすすめをご覧ください。
ピオチンは、髪の毛以外にどんないいことがあるの?
ビオチンには高い美肌効果があります。皮膚の新陳代謝を高め、ターンオーバーを正常に保ってくれます。また、きめ細かい、艶やかな皮膚に欠かせないコラーゲン産生にも働きます。ビオチン効果によって、「しっとりしたモチ肌」を維持できます。
まとめ
いかがでしたか?最近、薄毛や抜け毛が気になってきた方はもちろんのこと、将来的な薄毛予防として、ビオチンの摂取量と見直してみてはいかがでしょうか?まずは普段の食生活を改善するところから始めてみると良いでしょう。
既に薄毛が進行中で、AGA薄毛治療が必要な方は、AGAクリニックの無料カウンセリングをおすすめします。
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